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京都大会 のべ2100名の参加者が集う


 10月7日(土)から9日(月)の3日間にわたって行われた京都大会はのべ2100名(大会実行委員会事務局発表)の参加者が全国から集まった。初日は舞鶴、京都、奈良、三重に分散して現地学習、2日目に全体の基調講演と各分科会毎の発題と討議がおこなわれた。最終日は全体会で各分科会の報告が行われた。その最後には、分科会報告とは別に、ハンセン病の胎児標本の問題の訴えがあり、そこでは未だ見ぬ子どもを捜す母親の苦しい思いが伝えられた。それを受けて、大会参加者一同の名義で標本とされた胎児の火葬を性急に事務的に行わないことを求める旨の要望書を国に提出することが拍手多数による賛成によって決まった。
 大会全体は「こどもとともに捧げる派遣ミサ」によって幕を閉じた。大塚司教の主司式のもとで松浦司教、教皇庁駐日大使のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教とともに参加者全員が心を合わせて祈りを捧げた。大塚司教はミサの説教のなかで、ひとりひとりのキリスト者が預言者としての使命を持つことに触れた。預言者としての使命とは社会を糾弾することではなく、現実の社会のなかで苦しむ人の声に耳を傾け連帯していく姿のうちにその意味があること。そして、社会の常識を優先するのではなく福音の光のうちに従って歩むことは周囲からはすぐには理解されないが、地道な活動を通して少しづつ理解と協力が拡がっていくことを話された。また、教皇庁のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教は81年のヨハネ・パウロ2世の平和アピールを引用し、いかなる戦争も正当なる理由が与えられないこと、そして昨年日本カトリック司教団が発表した「非暴力による平和への道」を教皇庁は高く評価し、正義と平和協議会の活動がこれからも現代社会のキリストの光としての役割があることを語られた。
大会の風景 大会の風景 大会の風景 大会の風景
大会の風景 大会の風景 大会の風景 大会の風景
大会の風景 大会の風景 大会の風景 大会の風景
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京都大会報告
正義と平和協議会 秘書 長澤正隆
 皆様の御支援と協力のもとで第32回「正義と平和」全国集会・京都大会は成功裏に終わりました。参加者は延べ2,100人であったことが大会事務局から発表され、主催された京都教区実行委員会の皆様にはお礼と感謝を申し上げます。
 報告として基調講演を簡単にまとめさせて頂きます。講演は富山国際大学の藤野豊さんが「ファシズムと優生思想」「国家体制のキリスト教」と題してわかりやすく話されました。
 第一部では、戦前の日本がファシズムの体制において、「命と健康を国家が管理」するということに視点を置き、国家に値しない生命を奪い、国家にとって値する人には健康を保証する体制を行ってきたことをあげられた。子どもの健康も強い軍人造り、軍国主義のための体力造り、障害者の存在そのものの否定されていたことなどを説明された。 最近、福祉国家の原型はファシズム国家の元でできたという意見があり、何の目的でファシズム国家が福祉と健康を管理したのかを考えなければならないと説明された。「国家にとって存在に値する命」と「存在に値しない命」があり選別されていった経緯があり、特に「国家にとって存在に値しない命」があったとするならば、とても福祉国家の原型がファシズム体制の中にあったとは言えないと話された。
 第二部では、国家体制の中のキリスト教と題してキリスト者において、キリスト教が天皇制を容認していた背景が説明された。「臣民はすべて天皇を敬うこと」があたりまえであり、国民だけではなくすべての宗教が統制されていった経緯とそのなかで起きた内村鑑三事件や大逆事件での大石誠ノ助の出来事を説明された。また「留岡幸助の事跡」「賀川豊彦の事蹟」「岩下壮一の事蹟」を例に、その時代の信仰と国策における差別問題やハンセン病の対策が、「融和政策」、「皇恩」、「優生思想」によって進められ、結果として被差別民やハンセン病患者にとってプラスになっていないことを説明された。


第32回カトリック
「正義と平和」全国集会京都大会

会場: 聖母女学院短期大学
日程:2006年
10月7日(土)8日(日)9日(月)
主催: 
カトリック京都教区
第32回「正義と平和」全国集会・
京都大会実行委員会
共催: 
日本カトリック正義と平和協議会
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