日本カトリック正義と平和協議会 正平協
正平協

第33回カトリック「正義と平和」全国集会・広島大会 ごあいさつ
カトリック広島司教 ヨゼフ三末篤實
 この度、第33回カトリック「正義と平和」全国集会が広島で開催されますことを、心からお慶び申し上げます。
 今日まで、関係者の皆さま、すべての参加者の皆さまのお祈りとご協力によって、毎年、全国集会が開かれ、多くの実りを教会と社会におよぼされておりますが、わたしはそのことに感謝をお捧げすると共に、今後のより一層のご発展をお祈りいたします。
 さて、今年は広島教区での開催が望まれましたので、わたしたちは精一杯協力し、よき成果が得られますように最善を尽くしたいと考えお引き受けすることにいたしました。日本の司教団は、今年度「政教分離と信教の自由」について、カトリックの立場からの見解を発表いたしました。日本の国家の方針が大変な状況になろうとしているからです。今回の全国集会では、そのためのシンポジウムも行う予定です。
 さらに、テーマとして「平和の使徒となろう」を、サブテーマとして「殉教者を想い、自分の信仰を生きる」を掲げています。今年度の広島教区のテーマと同様にしました。広島教区にとって、大変大きなたすけであり、喜びでもあります。日本の殉教者の列福式も、今年度中に行われます。わたしたちは、神の御国の完成のために尽くす使命を持っておりますが、特に殉教者の御取りつぎを願いながら、強い信仰に生き、真の「平和の使徒」となるために最善を尽くして参りたいと思います。全国各地からの多くの皆さまのご来広島を心から期待し、全国集会・広島大会のうえに神の祝福をお祈りして、開催地責任者のご挨拶といたします。

広島大会へのご案内
実行委員会 委員長 祗山(かみやま)登(呉教会信徒)
†主の平和

【広島大会の開催意義について】

 私たち広島教区は、2005年11月に『広島教区代表者会議』を開きました。
 これは、5年後、10年後の広島教区の姿を見据え、より明確に、具体的に方向性を定める「基本方針と優先課題」を打ち出す目的でした。この会議で出された課題と、それまでの過程から出てきた提言を受けて、2006年復活の祝日、広島教区長ヨゼフ三末篤實司教は、私たち広島教区の宣教司牧活動の基本方針「平和の使徒となろう」を、宣言しました。
また、その実現のために、「平和」・「きょうどう」・「養成」を三つの柱とすることを呼びかけました。この司教宣言に取り組む平和の使徒推進本部が設立され、宣教司牧のための三つの柱を実行するために推進チームが活動を開始しました。
 まさにこのような時、今年の第33回カトリック「正義と平和」全国集会を、2006年9月10日開催の広島教区宣教司牧評議会(臨時)の決議を受けて、私たちの広島教区で教区民あげて開催することとなりました。
 実は、広島教区と教区民は「平和の使徒」となろうとして、新しい一歩を被爆(戦後)50周年にあたる1995年に踏み出しています。その年、第21回「正義と平和」全国集会も開きました。その歩みの上に2006年司教宣言『平和の使徒となろう』が出されました。
 そのような背景の中で「正義と平和」全国集会を開くことは、広島教区にとどまらず、教区を超えて、「正義と平和」に関心をもっている人々との連帯を築き、「平和の使徒」の輪を拡げていくために大きな意味があります。さらに今年2007年は、日本の全教会あげてペトロ岐部と187殉教者の精神を現代に生かす年でもあります。広島教区民の召し出しである『平和の使徒』を実社会で実践しようとすれば、これら殉教者の生き方に深く重なってきます。
 2007年の広島教区の年間テーマ「平和の使徒となろう〜殉教者を想い、自分の信仰を生きる〜」と同じく、今年の「正義と平和」全国集会広島大会のテーマとしたのはこのためです。


【広島大会で目指すもの】
〜いま「殉教者を想い、自分の信仰を生きる」ということは〜

 殉教は、「イエス・キリストは真実唯一の救い主である」と信じる信仰を、徹底して生き抜いた結果です。殉教者を見るとき、信仰がみごとにいのちとして次世代に伝わっている姿を見ることができます。いま殉教者の生き方を想いおこし、それにならおうとすることは、地球規模の救済史的な問題や現場足元での非人間的な問題と遭遇する私たちに、福音の照らす方向と勇気を与えるはずです。特に、人格(いのち)の尊厳を背景に押しやり国家主権を前面に出し、教育基本法を改定し次いで平和憲法を改定して「戦争ができる普通の国」にしようする動きが急速に進んでいる現在を生きる私たちに、「殉教」の言葉は「信仰」を激しく問い直しています。
 今の世の常識的な価値観にとらわれた自分個人の信仰ではなく、主キリストの福音を中心とした生き方に身を置き、そこから行動に立ち上がるべく、勇気を持ちたいと思います。殉教者が死を覚悟して信仰に生きようとしたときの価値観を、私たちが現代において守り通そうとするとはどういうことでしょうか。「平和の使徒」としてのわたしの使命(召命)を分かち合いましょう。また、その実現のため、どのような協働が必要かを話し合いましょう。そして、信者相互の協働推進のため、日本の教会共同体にとってどのような信仰行動を起こすことが望まれているか、聖霊の照らしを求めましょう。
 ご案内させていただきました皆様には、今回の全国集会の意義をご理解いただき、また、平和都市「ひろしま」で開催する広島大会が実り多きものとなりますことをお祈りしますと共に、広島大会において皆様と同じ時間を共有できますことを、心よりお待ちいたし、ご案内申し上げます。

Justice and Peace/Japan